Graduate from Parting

Graduate from Parting

消えてなくなってしまいたい
呼んでた声は届かない
窓を開ければ広い世界
歩いてかなきゃならないの

カーディガンを脱いで
かたい靴 履いて
教室のお喋りに終わりのベル

春と夏が来て 秋と冬が過ぎ
続いてゆくって思ってたのに

擦り切れていくシャツの襟
色褪せていく傘の柄
汚れていくストラップ 捨てていかなきゃならないの

朝と昼がきて 夕と夜が過ぎ
繰り返すんだって思ってたのに

側にあった時間どこにもない
会いたいのに二度ともう戻れない

星を潜り抜け 雲に流され
あてもなく彷徨う 風のままに

消えてなくなってしまいたい
それでもこうして歩いてる
思い出はずっとやさしい色
生きていかなきゃならないの


メロディー先で作ったら、放課後の教室のオレンジとセピアの中間みたいなイメージがふわりと湧いて。学校とか学生の歌詞を書こうと思いを巡らせるうち、テーマを「卒業」にしようと決めまして。

卒業の強制力と儀式っぽさ、前向きと後ろ向き、世界とスケール、死と生の距離感。
「卒業」なんてポップスの中ではありふれたテーマなのだけど、どうしても私は先に挙げたようなところばかりが心にひっかかって且つとてもおもしろいものだと思ってしまう。それらをいかに可愛く(若さとか幼さはとても可愛いものだと思ってしまう)まとめるかを焦点にして、あとは割とさくさくと歌詞は書けていったように記憶しています。

改めて読み返すと、漂うさみしさのようなこの手の感情は、さいきんの私の中から失われつつあることに気づいて、またさみしく感じたり...。

コードワークは、前半は明るさの中でふいに出てくる借用コードでの浮遊感、サビからは一気にノスタルジーの方向に。サビの「秋と冬が過ぎ」のすぐ後のオーギュメントのコードがきれいに切なくハマって気に入っています。最初に歌を録った時はもう少しカジュアルになるかなぁと想像したけど、図らずとも打ち込んだアレンジが情緒的に仕上がって、満足です。

更にこれまた意図せず、この曲、海外からの反応や人気が異様に高いものとなりました。ノスタルジーは国境を越えていく...!

(2017.01.24)


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